再生医工学研究班

研究内容

細胞から3次元組織を創出して疾患部位を完全に置換する再生医療が求められている。本研究では細胞シートやスフェロイド(オルガノイド)を部品として組み上げ、3次元の組織・臓器を構築しようと試みている。しかし、単に細胞を積み上げるだけでは内部が壊死を起こしてしまい、生体外で〜30μm、生体内で〜100μm、細胞シートにして3枚の厚さが限界であることが分かっている。そこで、細胞シートやスフェロイドに血管網を構築し、その血管網と灌流培養ができる血管付き培養土台と繋げることで、3次元組織の構築を可能にする手法を開発した。この3次元組織法を用いて、心筋組織・癌組織・皮膚組織・子宮内膜組織を構築し、新規再生医療等製品や薬剤モデルを目指して研究している。さらには、この3次元組織工学技術を用いて、食することができる培養肉や、筋肉組織を使った動くバイオロボットの創出にも挑戦している。